コーヒー豆の銘柄って、たくさん名前がありますよね。
昔は「ブラジル」「コロンビア」など、生産国のみの表記がほとんどでした。
でも「スペシャルティコーヒー」が普及するにつれて「パナマ エスメラルダ ゲイシャ」「エチオピア イルガチェフェ ウォッシュド」など、名前が長くなりましたね。

正直、聞き馴染みがなさすぎて覚えきれない…。
ぼく自身、コーヒーに詳しくなかった頃は「なんの呪文?」状態でした。
でも今では、その銘柄からどんな味なのかを、ある程度想像することができるようになっています。
コーヒー豆の「銘柄」とは、生産地や精製方法を記した、味の重要な手がかり。
コーヒーは淹れて飲んでみないと分からない部分もありますが、銘柄を見ることでヒントを得られます。
- コーヒー豆の銘柄のパターン
- コーヒー豆の銘柄に含まれる情報
- コーヒー豆を銘柄で選ぶポイント
正直、銘柄の意味が分からなくても、好みを店員さんに伝えれば満足するコーヒー豆は買えます。
でも、銘柄を自分で選ぶと、新たな発見があっておもしろいものです。
この記事を読んで、コーヒー豆の銘柄を見ながら、好みのコーヒー豆を探してみましょう。
コーヒー豆の銘柄のパターンは大きく3種類
コーヒー豆の銘柄には、3つのパターンがあります。
「生産国」が銘柄に含まれている
生産国の情報は、ほぼ全てのコーヒー豆に付けられていると思います。
銘柄を知るためには、まず生産国がどこなのかに注目しましょう。
生産国を知るだけで、大体の味の傾向がわかります。
例:「ブラジル」「コロンビア」など
「エリア」が銘柄に含まれている
「生産国」よりももっと狭く「エリア」で銘柄に情報が入っている場合もあります。
例えば有名な「キリマンジャロ」は「タンザニア」という国の山の名前です。
タンザニアのキリマンジャロ産のコーヒー豆のことを、一般的に「キリマンジャロ」と呼んでいます。
例:「モカ」「キリマンジャロ」など
規格で決められた「ブランド名」が銘柄になっている
「ブランド名」が銘柄になっているパターンも多いです。
この場合は「この地区で取れたコーヒー豆に限る」と規格で決められています。
例えば「マンデリン」は「インドネシアのスマトラ島北部」のコーヒー豆です。
「ハワイコナ」は「ハワイ島のコナ地区」。
「ブランド名」は「エリア名」に近いですが、規格で決められているかどうかに違いがあります。
前述した「キリマンジャロ」などは「エリア」でもあり「ブランド名」でもある銘柄のひとつです。
例:「マンデリン」「ブルーマウンテン」「ハワイコナ」など
コーヒー豆の銘柄に含まれる情報
コーヒー豆の銘柄には、たくさんの情報が含まれています。
どんな味や香りのコーヒー豆なのか、銘柄の意味を知るとなんとなく予想できるようになりますよ。
以下でご紹介する情報は、全ての項目が銘柄に記載されている訳ではありません。
何を銘柄に記載するかはお店の判断によるので「この言葉はなんの情報かな?」と考えるときの役に立ててください。
生産国・産地・エリア名
おそらく「コーヒー豆を買ったら絶対にある」銘柄の情報が「生産国・産地・エリア名」です。
たくさんの産地のコーヒーを飲めば、産地やエリア名だけで、おおよその「どんな味や香りか」を想像できるようになります。
例:ブラジル フルシティロースト
農園名・エリア名
シングルオリジン(単一生産地)が普及するに従い「農園名やエリア名」が銘柄に付けられるようになりました。
農園やエリアによって、同じ生産国でも味が微妙に違います。
銘柄で、より詳しい生産地の情報を記載している、ということです。
例:エチオピア イルガチェフェ
精製方法
「精製方法」によっても味に違いが出るため、銘柄に記載されることが多いです。
精製方法とは、コーヒーチェリーを生豆の状態にすること。
精製する手段によって、コーヒー豆の個性が変わり、味や香りにも変化を付けられます。
例:パナマ ハートマン ワイニー
品種
「品種」も、銘柄に記載される重要な特徴のひとつ。
コーヒー豆の品種は、200種類以上あります。
それぞれに特徴があるうえ「ゲイシャ」などの有名ブランド品種は、銘柄に高級感をもたらすこともできます。
例:パナマ エスメラルダ ゲイシャ
焙煎度合い
一番味がわかりやすいのが「焙煎度合い」でしょう。
大きく「深煎り」「中煎り」「浅煎り」と銘柄に記載されていることもあれば「ミディアム」「シティ」など、細かく書かれている場合もあります。
例:グアテマラ アンティグア クプラ シティロースト
グレード
「グレード」が銘柄に記載されることも多いです。
グレードとは、生産国で評価された「等級」のこと。
ただしこれは、国によってグレードの名称が変わるので、全て覚えるのは難しいかもしれません。
グレードが高い銘柄のほうが、品質が良いとされています。
例:ケニア AA
ちなみに、たまに聞く「Qグレード」は、国際規格。
各国で決められた「グレード」とは違い、世界共通となっています。
「アメリカスペシャルティコーヒー協会(SCAA)」が定めた、一定基準をクリアしたコーヒー豆に付けられるグレードです。
コーヒー豆を銘柄で選ぶポイント

ここまで、長々と銘柄についてご紹介しましたが、結局どのように選べば良いのか、迷いますよね。
ぼくが考える、銘柄でコーヒー豆を選ぶポイントに、優先順位を付けてみました。
- 生産国・産地・エリア名
- 焙煎度合い
- 精製方法
- 農園名・エリア名
- グレード
- 品種
ぼくは以上のように「味の変化が大きいかな?」という優先順位で、コーヒー豆を選ぶようにしています。
もちろん「珍しい品種」や「この産地の浅煎りは飲んだことない」などの理由で、優先順位を変える場合もあります。
ご紹介したのは基準で、これを守っておけば、自分の好みの味に近いコーヒー豆を探しやすいでしょう。
ちなみに、これでコーヒー豆の味を予想できれば「通販でコーヒー豆が買いやすくなる」のでおすすめです。
通販では当然試飲ができないので、銘柄から味を予想しつつ、注文をすることができます。
コーヒー豆の銘柄を知ると、好みや気分でコーヒー豆が選べる
コーヒー豆を買おうとしたら、正直「よく分からない単語」が銘柄になっていますよね。
ぼく自身も、まだ知らない言葉や覚えきれていない言葉が多いです。
でもそれを調べて、実際に味わってみるのも楽しみのひとつ。
- コーヒー豆の銘柄のパターン
- コーヒー豆の銘柄に含まれる情報
- コーヒー豆を銘柄で選ぶポイント
今回ご紹介した「コーヒー豆の銘柄のこと」を参考に、好みのコーヒー豆を探してみてください。
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