コーヒー豆を買うときに「ブレンド」という言葉をよく見聞きしますよね。
何気なくブレンドコーヒーという言葉を使っているけれど、その意味についてはご存知ですか?

昔は意味もわからず「ブレンドのほうがなんとなく良さそう…」って思ってました!
この記事では、ブレンドコーヒーの意味やその魅力、ブレンドの方法についてご紹介していきます。
自分で「ブレンドコーヒーを作ってみたい」という人も、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- 「ブレンド」とはの意味とは、コーヒー豆を「混ぜる」こと
- 2種類以上のコーヒー豆を使えば、自宅でもブレンドコーヒーが作れる
「ブレンドコーヒー」とは、異なるコーヒー豆を「混ぜる」こと
「ブレンド」とは、直訳すると「混ぜる」という意味です。
つまり「ブレンドコーヒー」は「異なる種類のコーヒー豆を混ぜたコーヒー」という意味になります。
ここで言う異なる種類の意味とは「産地」のこと。
例えば「ブラジル」と「エチオピア」のコーヒー豆を混ぜると「ブレンドコーヒー」になります。
「味」や「香り」が違うコーヒー豆を混ぜて理想の味へ
コーヒーの「味」や「香り」は、産地や焙煎度によって大きく変わります。
ブレンドコーヒーは、異なる「産地」や「焙煎度」のコーヒー豆を混ぜたものです。
細かく言えば、同じ「ブラジル」の豆でも「違う農園の豆を2種類以上」使っていれば、それはブレンドコーヒーになります。
ブレンドコーヒーの名前を付けるときのルール
ブレンドしたコーヒー豆は、どんな名前でも良いわけではありません。
例えばブレンドコーヒーの名前に「キリマンジャロブレンド」という名前を付ける際は「キリマンジャロのコーヒー豆を30%以上使用しなければいけない」というルールがあります。
ブレンドコーヒーの反対は、ストレートコーヒーやシングルオリジン
ブレンドコーヒーの意味は「2種類以上のコーヒー豆を混ぜたコーヒー」です。
それに対し「同じ農園で栽培されたコーヒー豆」だけのことを「ストレートコーヒー」や「シングルオリジン」と言います。
良くも悪くも、特徴が強いことが「ストレートコーヒー」の魅力で、昨今流行のスペシャルティコーヒーの飲まれ方は、ストレートで飲まれることが多いです。
ブレンドコーヒーを作る2種類の方法
コーヒー豆をブレンドする方法は、2種類あります。
- プレミックス
- アフターミックス
それぞれの意味について解説していきます。
プレミックス
プレミックスの意味は、焙煎前にブレンドすること。
大量生産されるブレンドコーヒーに使われる方法です。
「生豆の状態でブレンドをする方法」なので、品質に差が生じやすいことが特徴。
ただし、一概に全てのプレミックスが悪いのかと言えば、そうではありません。
プレミックスの生豆を仕入れて、適切に焙煎をし、おいしいコーヒー豆を提供してくれるお店もたくさんあります。
アフターミックス
アフターミックスの意味は、焙煎されたコーヒー豆をブレンドする方法。
コーヒー豆専門店では、この方法が一番メジャー。
自宅でブレンドする場合でも、アフターミックスが基本となってきます。
焙煎のムラが出ないので、品質が安定します。
自宅でブレンドコーヒーを作る方法
ブレンドコーヒーを作る方法はとても簡単。
2種類以上のコーヒー豆を、自宅で混ぜるだけです。
コーヒー豆や粉の状態でブレンドし、抽出するとそのコーヒーは「ブレンドコーヒー」となります。
と、方法自体は簡単ですが、細かくブレンドコーヒーの味を決めるのは少し難しいところ。
具体的な方法は以下の通りです。
一杯分の15グラムで「中煎りのブラジル」と「浅煎りのエチオピア」のブレンドコーヒーを作ってみます。
- ベースとなる豆を決める
- プラスしたいコーヒー豆を決める
- 配合の割合を考える(全体で15グラムになるように)
ベースのコーヒー豆を決める
まず、ベースとなる豆を決めます。
ベースとなる豆は、一番量が多くなることが多いです。
ボディが強く、しっかりした味のコーヒー豆を使うのがコツ。
ここでは「中煎りのブラジル」をベースとします。
プラスしたいコーヒー豆を決める
次に、プラスしたいコーヒー豆を選びます。
ポイントは、どのような味わいをプラスしたいかというよりも、香りで選ぶこと。
味の基本はベースの「中煎りのブラジル」である程度決まっているため、香りづけをしてあげましょう。
「浅煎りエチオピア」を使って、フルーティな香りをプラスしてみます。
ブレンド配合の割合を決めて混ぜる
最後に、ブレンド配合の割合を決めます。
今回の場合「ブラジル」「エチオピア」の2種類のコーヒー豆を使いました。
基本的にベースとなるコーヒー豆のほうが、割合は大きくなります。
また香りをプラスしたいときは、少しの量で十分な香りを得ることができます。
以上を踏まえたブレンドコーヒーの割合は、
- ブラジル:12グラム
- エチオピア:3グラム
この程度が目安です。
人間の味の好みは人それぞれなので、この配合を好みによって変えることができるのも、ブレンドの楽しいところ。
たくさんブレンドして、好みの味を探してみてください。
ブレンドコーヒーの魅力は「好みの味や香り」をプラスできること
ブレンドコーヒーの魅力は、コーヒー豆の良いところを「足し算的」に混ぜられるというところ。
自分好みの「味」や「香り」のコーヒーを作ることができるので、楽しいのも魅力ですね。
また前述した「浅煎りのエチオピア」などのコーヒー豆は、とてもフルーティな良いフレーバーが魅力。
その反面、酸味が強めな特徴も。
そのため、香りは好きだけれど酸味が苦手という人にとっては、避けがちなコーヒー豆です。
そのようなとき、ベースのコーヒー豆(前述したような中煎りのブラジルなど)に「浅煎りのエチオピア」をブレンド。
そうすれば、オリジナルのおいしいブレンドコーヒーが出来上がります。
ブレンドコーヒーの意味を知れば、もっとコーヒーを奥深く知れる
ブレンドされたコーヒー豆は、たくさんの味や香りを感じることができるので、深みや奥行きのあるコーヒーを味わうことができます。
自分好みのブレンドコーヒーを買ったり、自宅でチャレンジしてみましょう。
- 「ブレンド」の意味とは、コーヒー豆を「混ぜる」こと
- 2種類以上のコーヒー豆を使えば、自宅でもブレンドコーヒーが作れる
ストレートコーヒーをたくさん試して味を観察していくのも、好みのブレンドコーヒーを作る第一歩になります。
オリジナルのブレンドコーヒーを、ぜひ楽しんでみましょう。
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