コーヒーは「抽出方法」や「淹れ方」によって味に違いが出ます。
実際に「喫茶店」や「カフェ」「コーヒースタンド」では、それぞれのお店によって抽出方法を工夫し、味に違いや個性を出しています。

自宅ではチャレンジできない抽出方法、お店で飲めると嬉しいです。
これからコーヒーを「自分で淹れてみたい」と思っている人や「他の淹れ方も試してみたい」という人は、抽出方法による違いを、ぜひ参考にしてみてください。
同じコーヒー豆を使っていても、淹れ方が違えば味に必ず違いが出ます。
「湯温」や「淹れる人」「焙煎度合い」によってももちろん変わりますが、抽出方法を変えると、分かりやすく味に違いが。
自分好みの味を探すのも良いですし、手軽さやインテリアで抽出器具を選んでみるのも良いです。
いろいろな抽出器具を集めて、その日の気分で変えてみるのも楽しいと思いますよ。
確実に味に違いが出る、コーヒーの淹れ方7つ
それぞれの抽出方法で、どんな違いがあるのかを見ていきましょう。
コーヒーの淹れ方の参考にしてみてください。
ペーパードリップ
「ペーパードリップ」は、最もポピュラーな淹れ方です。
「淹れる人」や「淹れ方」によって、味に違いが出るし、味をコントロールすることも可能。
「ドリッパーの種類」や「お湯の注ぎ方」などにもよって味に違いが出ます。
そのため、一概にどのような味になるのか説明をすることは難しいですが、他の淹れ方に比べて「すっきりした味わい」になることが特徴です。
ネルドリップ
「ネルドリップ」は、ペーパードリップと同じ仕組みですが、フィルターに違いがあります。
ペーパードリップは「紙」を使うのに対し、ネルドリップは「布」のフィルターを使います。
ペーパードリップに比べ「まろやかで濃い味わい」になることが特徴です。
「ネルドリップ」は、究極のコーヒー抽出方法とも言われています。
デメリットを挙げるとすれば、お手入れが面倒なところでしょうか。
サイフォン
「サイフォン」は、お湯の蒸気圧を利用して抽出します。
理科の実験のような「フラスコ」や「アルコールランプ」を使って、コーヒーを抽出する方法です。
難しそうですが「サイフォン」は淹れ方を覚えてしまえば、コーヒー初心者の人でも安定した味を出すことができます。
デメリットとしては、道具を全て揃えるとなると、少し費用がかかってしまうところ。
ペーパードリップと比べ「コーヒーオイルが出やすく、まろやかな口あたり」になります。
フレンチプレス
「フレンチプレス」は、誰でも安定した味を出すことができる淹れ方。
コーヒーオイルを余すところなく抽出できるので「まろやかな口当たり」になります。
コーヒーの微粉が入ってしまい、粉っぽくなってしまうことがあるというデメリットもあります。
エアロプレス
「エアロプレス」は、空気圧の力を利用してコーヒーの成分を抽出する淹れ方です。
2005年あたりから広まった、比較的新しい淹れ方のひとつ。
「雑味」や「えぐみ」が出にくく「すっきりとした味わい」になることが特徴です。
フレンチプレスと同様、誰でも安定した味を出しやすいことも魅力。
クレバー
「クレバー」は、ハンドドリップに似ていますが、抽出の仕組みが違います。
ハンドドリップが透過式なことに対し、クレバーは浸漬式です。(透過式と浸漬式については後述します)
フレンチプレスの粉っぽさがなくなったような「さっぱりとした味」になることが特徴。
クレバーも、安定した味を出しやすい抽出方法なので、初心者の人でもおいしいコーヒーを抽出しやすいです。
水出し
他の淹れ方とは違い「水出しコーヒー」はお湯を使いません。
水でゆっくりとコーヒーの成分を抽出する方法で、抽出に「8〜12時間程度」かかります。
時間はかかりますが、水でゆっくり抽出するため、角が取れた丸みのある味わいになることが特徴です。
特別なコツはないので、その分味が安定します。
夏場などは冷蔵庫に仕込んでおくと、とても重宝しますよ。
抽出方法で味に違いが出る理由
コーヒーの抽出方法によって味に違いが出る理由のひとつは、抽出の仕組みによるもの。
「抽出の仕組み」の種類として「透過式(とうかしき)」と「浸漬式(しんせきしき)」があります。
もちろんその他にも、味に違いが出る理由はありますが、仕組みの違いはとても大きく影響します。
- 透過式:コーヒー豆にお湯を注いで「濾過」することによって成分が抽出される
- 浸漬式:コーヒー豆をお湯に「浸ける」ことによって成分が抽出される
「透過式」と「浸漬式」の違いは「お湯を通す」か「お湯に浸すか」です。
それぞれの代表的な淹れ方は、透過式は「ハンドドリップ(ペーパードリップ、ネルドリップ)」で、浸漬式は「フレンチプレス」です。
その他の淹れ方は、ほぼ「浸漬式」と言えるのですが、一部透過式の要素も入っているので、はっきりと分けることはできません。
淹れ方の違いを踏まえて、コーヒーを抽出しましょう

日本では「ハンドドリップ」がスタンダードですが、喫茶店やカフェでは「フレンチプレス」や「サイフォン」を使っているところも多いですね。
自宅でコーヒーを淹れるのなら、見た目で選んだり、インテリアとして楽しむのもアリだと思っています。
淹れていて楽しくなる抽出方法を選べば、コーヒーを淹れるのも飲むのも、もっと楽しくなりますよ。
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