コーヒーをハンドドリップで淹れていて「どうしてもコーヒー豆が膨らんでくれない」とき、ありませんか?
お店やYouTubeで見るハンドドリップのように、コーヒー豆を膨らませてみたいですよね。

「もこもこ」に膨らむのは、淹れていてとても気持ちが良いです!
この記事では、コーヒー豆が膨らまない原因についてご紹介していきます。
- コーヒー豆が膨らむ理由
- コーヒー豆が膨らまない原因
- コーヒー豆が膨らまない現象を解決する方法
コーヒー豆が膨らむのは、炭酸ガスのおかげ
一般的によく見る市販のコーヒー豆は、焙煎(コーヒー豆を焼くこと)された状態です。
コーヒー豆は生豆の状態では白く、その状態ではコーヒーの味も香りもしません。
焙煎されて初めて、コーヒーとして飲むことができるのです。
そして、焙煎したコーヒー豆には、炭酸ガスがたくさん含まれています。
コーヒー豆にお湯を注いだときに膨らむのは、その炭酸ガスが放出されているからです。
炭酸ガスは焙煎された直後が一番多く、時間が経つにつれて自然と炭酸ガスが放出されていきます。
つまり、炭酸ガスが放出されればされるほど、コーヒー豆が新鮮な状態であるということを意味します。
コーヒー豆が膨らまない原因3つ
コーヒー豆が膨らまない原因は、主に3つ考えられます。
それぞれ別のことが原因となっていますので、買ってきたコーヒー豆がうまく膨らんでくれないという人は参考にしてみてください。
1. コーヒー豆が劣化している
コーヒー豆がうまく膨らまない原因で一番多いと考えられるのが、残念ながら「劣化してしまっている」ということです。
この場合はどんなに上手にハンドドリップをしたとしてもうまく膨らんでくれず、味も風味も劣化してしまっています。
具体的なお店の名前は伏せますが、コーヒーチェーン店で売られているコーヒー豆の鮮度は、悪いと考えてください…。
具体的な日数で言えば、焙煎後1ヶ月以上経ったコーヒー豆は、うまく膨らんでくれないことが多いです。
しかしコーヒー豆を買うときに、焙煎した日までは調べることは難しく、特に大きなお店で買うときは確認できないでしょう。
「個人で焙煎をしている小さなお店」や「焙煎したてのコーヒー豆を販売しているというお店」を探すのがおすすめです。
2. コーヒー豆が浅煎り
コーヒー豆は焙煎度合いによって、味わいが変わります。
焙煎度合いは大きく「浅煎り」「中煎り」「深煎り」に分けられ、焙煎が浅いほうが酸味が強くなることが特徴です。
そして炭酸ガスの量も、焙煎度合いによって変わり、浅いほうが炭酸ガスが少ない傾向があります。
そのため「浅煎りのコーヒー豆」は、膨らみにくいです。
この場合は鮮度ではなく、焙煎度合いの特徴と考えるようにしましょう。
淹れ方が間違っているわけでもなく、コーヒー豆が悪いわけでもありません。
浅煎りのコーヒー豆は、豆の個性を感じることができ、鮮度の良い豆はすっきりとした酸味を感じることができます。
スペシャルティコーヒーは浅煎りで焙煎されることが多いため、最近の流行りのコーヒー豆は膨らまないことが多いです。
ただし、スペシャルティコーヒーでも「深煎りのコーヒー豆」は、とてもよく膨らみます。
焙煎度合いによって「膨らみ方に差がある」ということを覚えておいてください。
3. お湯の温度が低すぎる
コーヒーをハンドドリップする最適な温度は、一般的に90℃前後とされています。
お湯の温度が80℃を切るほどの低温の場合、コーヒー豆の膨らみが弱いことがあります。
コーヒーのハンドドリップは奥が深く、お湯の温度については様々な意見が。
1℃単位でお湯の温度を調整している人も多く、中には80℃程度で抽出をするという方法もあります。
それは決して間違いではなく、結果的においしいコーヒーが出来上がるのであれば、どんな湯温でも正解と言えるでしょう。
コーヒー豆が膨らまなければ良いハンドドリップではない、ということはありません。
低めの湯温で思ったような味が抽出できているのであれば、無理にお湯の温度を高くしようとしなくても良いでしょう。
コーヒー豆を膨らませる方法
コーヒー豆が膨らまない原因が分かれば、膨らませる方法も自ずと見えてきたと思います。
コーヒー豆を膨らませるには、まず絶対条件として新鮮なコーヒー豆を使用することです。
どんなに上手にハンドドリップをしても、劣化してしまったコーヒー豆では意味がありません。
新鮮な状態のコーヒー豆を買って、できるだけ早めに使いきるようにしましょう。
また、コーヒー豆を買う際には、できれば豆のまま買ってください。
コーヒー豆は挽いてしまうと、劣化スピードが早くなります。
鮮度の良い状態を保つためにも、できるだけ豆のままの状態で購入して、飲む直前に挽くようにしましょう。
そして「中煎りから深煎りのコーヒー豆を選ぶ」と、よく膨らみます。
浅煎りが好きという人は、無理に膨らませようとしなくて大丈夫。
浅煎りのコーヒー豆でも鮮度が良いものは、少し膨らみます。
ただし、極端に浅煎りのコーヒー豆は膨らまないことも多いので、それが通常です。
最後に湯温を高めに設定することも、コーヒー豆を膨らませるコツです。
95℃ぐらいでハンドドリップしてみてください。
ケトルでお湯を沸かしてドリップケトルに移せば、だいたい95℃近くになるでしょう。
コーヒー豆は無理に膨らませなくてもいい
コーヒーは鮮度が命です。
鮮度の良いコーヒー豆を買うことは、膨らませる以前の問題で、おいしいコーヒーを飲むための絶対条件と言えます。
悪いコーヒーはお腹が痛くなったり、気分が悪くなってしまうこともあるので注意が必要です。
コーヒー豆が膨らまない原因は、主に以下の3つ。
- コーヒー豆が劣化している
- コーヒー豆に焙煎が浅煎り
- お湯の温度が低すぎる
新鮮な状態のコーヒー豆であれば、無理にコーヒー豆を膨らませようとしなくて大丈夫。
とはいえ、ぷっくり膨らんだドリップは、ハンドドリップをしていても楽しいものですよね。
ハンドドリップをより楽しんで、おいしいコーヒーを淹れるために、この記事を参考にしてみてください。
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