コーヒーの良いところは、日常に入り込むところ。
日々の生活のエッセンスにもなるし、逆に何も意識せず飲むこともできる。
ぼくは毎日コーヒーを飲みますが、ほぼ習慣になっています。
それはそれとして、ぼくはある漫画を定期的に読みます。
ぼくが一番コーヒーを飲みたくなる漫画「珈琲時間」です。
コーヒーのことをあれこれ書いている漫画ではありません。
あくまでも日常生活にフォーカスをあてて、でも必ずコーヒーの描写が出てくる短編集。
ショートムービーを観ているように、漫画を楽しめます。
なので、この漫画を読んだからといってコーヒーに詳しくなれるわけではありませんので、あしからず。
(たまにコーヒーの小ネタが入ってますが)
ライトな小説を読んでいるみたいでとてもテンポが良く、さくっと読んでしまえます。
- コーヒーを飲むのが習慣になっている
- ゆっくりコーヒーを飲む時間が欲しい
- ショートムービーを観るように、漫画が読みたい
軽い気持ちで読めておすすめなので、さっと紹介していきます。
著者:豊田 徹也
初版:2009/12/22
大きさ:漫画サイズ
Kindle版:あり(珈琲時間をKindleで読む)
特徴:全17章のオムニバス短編漫画。コーヒーを飲む人の日常について、現実的でもあり、非現実的でもある人生が描かれている。
「珈琲時間」のおすすめのポイント

ぼくは「珈琲時間」をイチオシしています。
その理由を解説していきます。
読むたびに「ゆっくりコーヒーを楽しむ時間」を意識するようになる
毎日なんとなく、決まった時間にコーヒーを飲んだり、時にはやる気を出すためにコーヒーを淹れたり。
そんな生活も良いのですが「珈琲時間」を読めば「ゆっくりコーヒーを飲もう」という気持ちになれます。
決して丁寧な暮らしを推奨している漫画ではありません。
あくまでもコーヒーは添え物、人間の生活が主役です。
毎日の生活の中で「コーヒーを飲む」ということを意識させてくれる短編が詰まっています。
リフレッシュしたいときや、何も考えたくない時に読み返す
ぼくは何度も「珈琲時間」を読み返しています。
疲れたときや何も考えたくないとき、手に取ることが多いですね。
難しいことを考えさせられたり、頭を働かせながら読む漫画じゃありません。
「毒にも薬にもならない漫画」と言えば聞こえは悪いかもしれませんが、そういうのを求めるときもありますよね。
読み返すたび「良いな」と思うフレーズ
ぼくが「珈琲時間」で気に入ったフレーズは以下の一文。
人生に必要なのは何か?
生きる糧となるものは?
酒か?恋愛か?金か?
それらは強すぎる
私は一杯のコーヒーだと思う
「珈琲時間」の第17章「Any Day Now」より抜粋
人生について考えすぎているとき、割と救われる言葉です。
さらっとして、とても良いと思います。
「珈琲時間」の特徴

簡単に「珈琲時間」の特徴をご紹介します。
「珈琲時間」を読んでも人生は変わらない
「珈琲時間」に、多くを求めてはいけません。
さらっと読んで、コーヒーを淹れる、その程度で十分。
人生を変えるほどではありませんが、ただの暇つぶしでは終わらない本です。
読了時間は約20分でさくっと読める
17話の短編集なので、疲れたら途中で読むのを止めても良いです。
でも一冊を読むのに20分程度で済みます。
文字数もそれほど多くなく、絵も疲れません。
でも、世界観に浸りながら読んだり想像力を膨らませていると「どんどん時間をかけてしまう中毒性」もあります。
漫画本サイズなので持ち運びも楽
あまり漫画を持ち歩くことはないかもしれませんが、持ち運びは楽です。
カバンに忍ばせておいても問題ないでしょう。
ただ、この本の良いところは、読んでホッとできるところなんです。
なので「外出先で読めたら良いな」って思うときが、たまにあります。
Kindle版もあるので、外出先でさらっと読みたいという人は、ぜひこちらから読んでみてください。(珈琲時間をKindleで読む)
「珈琲時間」の口コミや評判

「珈琲時間」の口コミや評判をご紹介します。
絵柄、ストーリー、キャラクター造形、どれも私の好みにピッタリでした。
気の利いたオムニバス
洋画のコーヒーアンドシガレッツが好きなのですが、どこか、それを彷彿とさせる雰囲気です。
豊田先生の作品は、どれもしっとりしていながら陰気臭くはない絶妙な温度で書き上げられており、非常に面白いと思います。
新作を楽しみにしています。
さあコーヒーを飲もう今すぐに!
何杯でも何度でも読める作品
さあすぐに読もう!この本を!
全17話。同じトーンではありません。
「自分のペースで観る映画」のような作品.....
かなりユーモアの勝ったもの(吹き出します)。静かな時のながれるもの。
油断(?)していると、一転してシリアスになるもの。そして、シュールな味わいのもの(面白いです)。
共通するのは、『珈琲』の香り。そして、『画』で語る部分が多いこと...。
想像力がかきたてられ、画に見入ってしまうので、一話読むのに、思いのほか時間がかります。(うれしい悲鳴!)
「自分のペースで観る映画」、のような作品です。
仄めかす表現が多く、とても余韻の残る終わり方。
読む人それぞれの人生経験その他によって、いろいろなとらえ方ができそうです。(再読するのが楽しみです...。)
心の痛みや傷を、そっと描きながらも、不用意にふれることはしていません。
むやみに癒そうとするのでもなく、やさしく見守る感じです。珈琲の香りとともに...。
「珈琲時間」は「コーヒーを飲む」という行為をちょっと意識できる良い漫画
ぼくは「珈琲時間」を買ってずいぶん経つのですが、何度も何度も読み返しています。
ですが、まったく疲れません。
かといって「ものすごくリラックスできる!」「楽しくてウキウキが止まらない!」というものでもありません。
でも、何度も読んでしまうんですよね。
「珈琲時間」は、以下のような人に読んでもらいたいです。
- コーヒーを飲むのが習慣になっている
- ゆっくりコーヒーを飲む時間が欲しい
- ショートムービーを観るように、漫画が読みたい
ぜひ、コーヒーを楽しみながら、ゆっくり読んでみてください。
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