コーヒーを何度か飲んだことがあるけれど、どこが美味しいのかまったく理解できない…そう思っているあなたは正解。
子供はもちろん、大人でも「コーヒーを美味しく感じない」という人は多いです。
甘いカフェオレやカフェラテなら飲めるけれど「ブラックコーヒーなんてまったく美味しく感じない」という人も多いのではないでしょうか?

ぼくは受験生の頃に、ブラックコーヒーを飲みながら勉強をしていました。でもそれはただの憧れ。美味しいなんて感じることはなかったです。
実は、コーヒーを美味くないと感じるのは、人間として当然のことです。
- 美味しく感じないのは、苦味や酸味に慣れていないから
- そもそも美味しく感じないのは、人間として当たり前のこと
- 年齢とともに、コーヒーを美味しく感じるようになるかも
コーヒーは苦い飲み物ですよね。
なぜそんな苦い飲み物のことを、人によっては美味しいと感じるようになるのか、その理由についてご紹介していきます。
そもそもコーヒーが美味しくない理由は?一般的な意見

コーヒーが美味しく感じない人にとっては、コーヒーの何が美味しいのか理解できないものです。
「本当にみんなおいしいと思って飲んでいる?」と疑っている人も多いでしょう。
コーヒーが美味しく感じない人の、主な理由をざっくりご紹介します。
ただただ苦い。飲めたもんじゃない
コーヒーが飲めない一番の理由は「苦いから」でしょう。
コーヒーとは本来苦いものです。
最近では苦味を抑えたコーヒーも多いですが、単純に苦いからコーヒーが美味しく感じないという人は多いです。
酸味?いや、すっぱいだけ
コーヒーの酸味が苦手だという人もいます。
「酸味が好き」という人もいますが、美味しく感じない人にとっては、ただ「すっぱい」だけです。
コーヒー特有の酸味、美味しく感じないという人も多いでしょう。
匂い自体が苦手。全然美味しそうに感じない
コーヒーフレッシュや砂糖、ミルクを入れても、コーヒーの匂いは多少残ります。
コーヒーの匂い自体が苦手だという人は、どのような飲み方をしても美味しく感じないものです。
苦手な人はなぜコーヒーを美味しくないと感じるのか?

コーヒーの代表的な味は「苦味」です。
ここでは、なぜ人間は苦味に対して「拒絶反応」を示してしまうのかをご紹介します。
人間が感じられる味覚は5種類
人間の舌には「味蕾(みらい)」という味を感じることができる器官が備わっています。
その味蕾で感じることができる味の種類は、以下の5種類です。
- 甘み
- 苦味
- 酸味
- 塩味
- うま味
どれも、味を感じる上で大切な要素ですね。
味覚は「生理的な味覚」と「精神的な味覚」に分けられる
この5つの味のうち「甘み」「塩味」「うま味」に関しては「生理的な味覚」とされています。
つまり、子供も大人もおいしいと感じる味のことです。
「生理的な味覚」に対して、美味しくないと感じる人は少ないでしょう。
それに対し「苦味」と「酸味」は「精神的な味覚」と言われています。
これらは実際に味わったとき、美味しく感じないことが特徴です。
本能的に避けられる「精神的な味覚」の「苦味」と「酸味」
動物として「苦味」や「酸味」を美味しく感じないのは「体に悪いものである」という本能によるもの。
生れながらにその意識が根付いているため、コーヒーの「苦味」や「酸味」を美味しく感じないのは、人間として当然なのです。
苦味や酸味はある程度の慣れが必要。「大人の味」は間違いじゃない
そもそも、不快に感じてしまう「苦味」や「酸味」なんて、誰も美味しく感じないですよね。
美味しく感じない食べ物や飲み物、誰も好まないでしょう。
わかりやすいのは、赤ちゃんや子供。
苦い食べ物が口に入ってくると、本能的に舌で押し出したりします。
しかし、人間は成長していく際、様々な食の経験をしていきます。
その経験が味覚の成長となり「苦味」や「酸味」を美味しいと感じるようになるのです。
なぜ美味しく感じなかったコーヒーが大人になると飲めるようになる?

なぜ大人になるにつれて、コーヒーの苦味が苦手ではなくなっていくのでしょうか?
コーヒーが美味しく感じない人にとって、おいしいと思えるようになる日は来るのでしょうか?
苦味に慣れて、美味しいと感じるようになる
コーヒーに関わらず、苦味のある食べ物や飲み物は多いです。
ピーマンやゴーヤ、ビールなどは苦味が強い飲食物ですよね。
これらの苦い飲食物を、いつの間にか食べれるようになった経験はありませんか?
苦味には、慣れが必要です。
美味しく感じないのは、舌や気持ちが慣れていないだけの可能性があります。
コーヒーやビール、何度か飲むうちに慣れてくると、その苦味を「毒物ではない」と体や心が認識し始めます。
そうすれば、だんだんと拒絶反応がなくなっていくという人体の不思議。
苦味に対して抵抗がなくなるようになれば、自然と美味しいと感じるようになっていきます。
心や体が疲れていると、苦味を欲するようになる
人間は心や体が疲れているとき、様々な味を求めます。
多くは「甘み」を求める傾向にありますが、大人になるにつれて「苦味」も欲しくなるようになるものです。
「自分の体にエンジンをかけたいとき」や「仕事の休憩でコーヒーが飲みたい」という人がいるのは、このためと考えられています。
ストレス解消のために、苦味を求める傾向がある
人間は「苦味」を感じることによって、ストレスを解消することができます。
これは無意識のうちに体や心が発するサインのようなもの。
ストレスを感じると「苦味」で誤魔化したいと、体が欲求するようになるのです。
「日常生活のストレス」を「苦味のストレス」で打ち消そうとする、とも考えられますね。
歳を取るにつれて、味蕾の数が減る
人間の舌にある味蕾は「数が多ければ多いほど、味を敏感に感じ取ることができる」器官。
味蕾は、20歳をピークに、だんだんと減っていきます。
それと共に苦味を感じにくくなるのです。
そのため、歳を取るにつれて「コーヒーの苦味がさほど気にならなくなる」という傾向もあるでしょう。
成長と共にコーヒーが美味しく感じるかもしれません

人それぞれの好みはあるのは、大前提です。
しかし、年齢を重ねるごとに「苦味」や「酸味」に慣れたり、味覚や嗜好が変わってコーヒーを美味しいと感じるようになるかもしれません。
- 美味しく感じないのは、苦味や酸味に慣れていないから
- そもそも美味しく感じないのは、人間として当たり前のこと
- 年齢とともに、コーヒーを美味しく感じるようになるかも
ちなみに、コーヒーが飲めないからといって「舌が悪い」というわけではなく、むしろ逆に敏感なのかもしれません。
「コーヒーが美味しく感じない」というあなたは無理に飲もうとせず、気が向いたときにちょっとだけチャレンジしてみてください。
美味しいと言われているコーヒーを飲めば、もしかしたらブラックでもコーヒーが飲めるようになるかもしれませんよ。
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