コーヒーにはたくさんのアレンジレシピがあります。国によって淹れ方が違ったり、そもそものコーヒーの味の基本が違う場合もあります。
日本の主流はほぼドリップコーヒー。イタリアではエスプレッソが主流。砂糖たーっぷりを入れるのが前提の国も多いです。
そんな中、コーヒーに塩を入れるという文化もあります。
コーヒー発祥の地と言われるエチオピアのコーヒーの飲み方は、塩を入れるのが習慣です。
さて、明日はちょっと実験してみます。前からやりたかった「塩入りコーヒー」を淹れてみようかと。
あえて前知識なしで、少しずつ塩を足しながら調整してみます。ビビりなのでドキドキしますが頑張ろう。
ちなみにエチオピアでは塩入りコーヒーが主流のようです。ちょうど家にモカがあるのは運命
先日のツイートの予告通り、塩入りコーヒーを作ってみました。
コーヒーに塩を入れてみた

コーヒーに塩を入れるなんて、普通だとまずそうと考えてしまいます。

絶対まずいでしょ(心の声)
さて、本当にまずかったのか?美味しかったのか?検証してみました。
結論「なきにしもあらず」です。めちゃくちゃ美味しいとまではいきませんでした。
でも少量の塩にも関わらず、ちゃんと味が変わってびっくり。分量やコーヒー豆の特徴によっては大化けするレシピかもしれません。
検証したコーヒー豆は「モカ」
今回検証に使ったコーヒー豆は「モカ」です。
モカはエチオピアのコーヒー豆のことで、日本ではエチオピアという名前よりもモカという名前のほうが有名かと思います。
ちなみに酸味が程よく感じられて苦味やボディもある、中煎り〜中深煎り程度の豆を使いました。
淹れ方は「フレンチプレス」
味にブレがないように、フレンチプレスで抽出しました。
フレンチプレスは、誰にでも安定した味のコーヒーを淹れることができる優れものです。
豆の分量と抽出量
コーヒー豆の量は27グラム、コーヒーの抽出量は300ccです。コーヒー2杯分ですね。
もしまずかったら普通にコーヒーが飲みたいと思うだろう、ということであらかじめ2杯分淹れてました。笑
結果的に交互に飲み比べることもできたので、2杯分淹れておいてよかったです。
塩入りコーヒーの味を検証

さて、いよいよ塩入りコーヒーの検証結果を発表します。
コーヒーの味を決める要素は大きく「苦味」「酸味」「甘味」「コク(ボディ)」「フレーバー」「後味」の6種類に分けることができます。
それぞれで検証してみたので、参考にしてみてください。
苦味
少しマイルドになりました。塩にごまかされたのでしょうか?
元々苦味が強めだったのですが、その苦味が少し引っ込んだ感じです。
とはいえ、満足する程度の苦味は残っています。優しい苦味がある印象でした。
酸味
酸味は結構減ったように感じました。
本来持っていた酸味も嫌味のないものでしたが、酸味そのものが抑えられて優しくなった印象です。
もっと浅煎りの豆だったら、効果がはっきり分かったのかもしれません。
甘味
甘味は元々少なかったため、塩を入れたら甘味が引き立つのか?と思いきやさほど変わりませんでした。
そもそもコーヒーの甘味はフレーバーによるものが多く、実際の甘味成分はほとんど入っていません。
なのでコーヒーから感じられる甘味は、塩を入れても変化なしといったところです。
コク(ボディ)
中煎りながらコクがあって、ボディがしっかりしていたモカですが、塩を入れることでマイルドになりました。
それでいて味がぼやけることもなく、味をしっかり支えてくれています。
優しいボディになるので、これはアリかもしれないと感じたポイントです。
フレーバー
フレーバーに関してはまったく変化ありません。
塩に匂いがないので、当たり前ですね。
後味
元々のモカは、余韻がすっと消える印象の味でした。
塩を入れることによって、コーヒーの後味自体や消え方は変わりませんでしたが、少し塩味が残ったように感じます。
これは塩の入れすぎかもしれません…。
塩入りコーヒーの総合評価

冒頭で書いてしまいましたが、なきにしもあらず、です。
収穫があったとすれば、塩を入れることで味がきつくなるかと思いきや、全体的にマイルドになったということでしょうか。
特に酸味が抑えられたのは、良かった点かなと思います。
酸味は場合によっては「すっぱい」とネガティブに表現されるので、塩を入れてコントロールするのもおもしろいかもしれません。
コーヒーに入れる塩のおすすめ分量【反省点アリ】

今回検証してみてわかったことは、塩を入れすぎないことです。
思ったよりも塩を少なくしたほうが良いです。「塩少々」よりも少ないほうがベター。
ちなみに「塩少々」とは、親指と人差し指の2本でつまんだ量のことです。
今回は少々で試してみましたが、もっと少なくて良いと感じました。
個人的には隠し味程度に使うのが良いのかなという印象。
塩で味付けをするというよりは、ほんの少し足して味をまろやかにしてあげるように、塩を入れてあげたら良いと思います。
具体的な量としては「ほんの少し」が良いと思います。
塩味を感じてしまうとコーヒー自体がまずくなってしまうので、あくまでも隠し味程度に、ほんの少量の塩を使ってみてください。
案外理に理にかなっている塩入りコーヒー

コーヒーに砂糖を入れて飲む人は多いと思います。
砂糖を入れる目的は、コーヒーを甘くして飲みやすくすることですね。
ではなぜ甘くすると飲みやすいのかというと、苦味を抑えられるからです。
今回塩を入れることによって、酸味がマイルドになるという検証結果が出ました。
これは砂糖に似たような効果であるということです。
- 砂糖を入れる→苦味を抑える
- 塩を入れる→酸味を抑える
このような感じで考えてください。
とはいえ塩入りコーヒーはメジャーではない存在なので、喫茶店やカフェに行っても塩が置いてないところがほとんどでしょう。
自宅で淹れたコーヒーにちょっと試してみると、コーヒーの幅が広がるかもしれません。
塩入りコーヒーは試してみる価値アリ

今回は塩入りコーヒーを試してみました。
ちょっとコーヒーにアレンジを加えてみたいという人は、ぜひ試してみてください。
最初は半信半疑で塩を入れてみたのですが、思ったよりポジティブな味の変化が感じられたので、検証には満足しました。
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