水出しコーヒーは、とても簡単に作ることができます。
結論から言えば「挽いた状態のコーヒー豆を水に浸しておくだけ」です。
暑い夏や、さっぱりしたい気分のときにはとてもおすすめです。
水出しコーヒーを作ってみたいという人や、いつも急冷でアイスコーヒーを作っているという人は、水出しコーヒーにチャレンジしてみましょう。
水出しコーヒーの作り方はびっくりするほど簡単

飲んだことはあっても、自宅で水出しコーヒーを作ったことがないという人もいると思います。
また普段はハンドドリップをしている人でも、水出しコーヒーは作ったことがないという人も多いでしょう。
水出しコーヒーの作り方はとても簡単で、本当に気軽に淹れて飲むことができます。
寝る前に仕込んでおけば、翌朝にはおいしい水出しコーヒーが出来上がっています。
簡単かつ手軽でおいしく淹れられるので、夏は水出しコーヒーを仕込んでおけばとても便利ですよ。
水出しコーヒーを作る準備
どんな方法で水出しコーヒーを作るにせよ、共通するのは、豆の分量、焙煎度、挽き目です。
これさえ押さえておけば、安定した味の水出しコーヒーを作ることができます。
コーヒー豆と水のバランスは1:10を目安に
コーヒー豆に対し、水は10倍使います。
通常のドリップとほぼ同じ量のコーヒー豆と考えても良いでしょう。
人によってはいつもより多めの量になるかもしれませんね。
ぼくは1杯あたり15グラムの豆でドリップしているので、水出しコーヒーにしても同じ割合です。
参考までに水とコーヒー豆の量を記載しておきます。
- 1リットル:100グラム
- 500cc:50グラム
- 200cc:20グラム
- 150cc:15グラム
もっと濃くしたい場合は、単純に豆の量を増やしてください。
自分なりの濃さを求めて調整しましょう。
中深煎り〜深煎りのコーヒー豆を使う
アイスコーヒー全般に言えることですが、中深煎り〜深煎りの、焙煎が深い豆を使用すると良いでしょう。
お店でアイスコーヒー用の豆が売られている場合は、そのほとんどが中深煎り〜深煎りのコーヒー豆です。
人間は冷たいコーヒーを飲むと酸味を強く感じ、苦味の感じ方が弱くなります。
浅煎りのコーヒー豆は、酸味が強くて苦味が弱いことが特徴です。
浅煎り豆でアイスコーヒーを作ると、味がぼやけてしまうことがあるため、深めの焙煎豆を使用するとおいしく作ることができます。
もちろん、浅煎り豆であっさりしたアイスコーヒーを作ってもおいしいので、好みによるところも大きいです。
コーヒー豆の挽き目は中挽きか細挽き程度
ゆっくりと時間をかけて抽出する水出しコーヒーの挽き目は、中挽きか細挽きぐらいにしましょう。
極細挽きぐらいに細かすぎると雑味やえぐみ、渋みが多く抽出されてしまいます。
逆に粗すぎるとコーヒーの成分が水にうまく溶け出してくれません。
水出しコーヒーの作り方6つ
水出しコーヒーを作る方法は、主に6つあります。
簡単なものから凝ったものまであるので、自宅にあるものを使ったり、新しく道具を買ったりして楽しみましょう。
1. タッパーでコーヒーの粉を浸す
一番簡単な方法です。
どの家庭にもある密閉できるタッパーを使って水出しコーヒーを作ることができます。
- タッパーに挽いたコーヒー豆と水を入れる
- コーヒーの粉に水が浸るように軽く混ぜる
- 8〜12時間程度、冷蔵庫で保存する
- コーヒーの粉を濾す
タッパーと濾す道具さえあれば簡単に水出しコーヒーが作れます。
濾す道具は、ペーパードリップに使うドリッパーとペーパーを使えば便利です。
自宅にあるもので作れるので、コーヒー豆さえあればすぐに作ることができます。
2. お茶パック(ティーパック、茶こし袋)に入れる
100均などには、不織布で作られたお茶パック(ティーパック、茶こし袋)が売られています。
これを使って水出しコーヒーを作ることができます。
- お茶パックにコーヒーの粉を入れる
- 容器や瓶に水を入れる
- 水を入れた容器にお茶パックを沈める
- 8〜12時間程度、冷蔵庫で寝かせる
濾す必要がないため、出来上がったらすぐに飲むことができます。
ひと手間必要ですが、完成したらさっと飲むことができるのでおすすめです。
3. 水出しポット(ストレーナー)
水出しポットは、水出しコーヒーを作るための道具です。
ティーパックを作る必要もなければ、コーヒーの粉を濾す必要もありません。
手軽に作れる上にそのまま保存もできます。
たくさん飲むという人やいつもストックしておきたいという人は、2つ以上持っておいても損はないです。
4. 市販の水出しコーヒーのもと
水出しコーヒーのもとは、元々コーヒー屋さんでティーパックにして売られているものです。
自分でお茶パックに入れる必要がないので、おそらく一番簡単な方法です。
- コーヒー屋さんや通販で水出しコーヒーのもとを買う
- 容器に水と水出しコーヒーのもとを入れて8〜12時間冷蔵庫で寝かせる
一番簡単な方法ですが、ひとつ注意点を挙げるとすれば、コーヒー豆で買ってきて自分で作業をしたほうが鮮度が良く、おいしいということです。
とはいえとても手軽ですし、おいしいコーヒー豆屋さんや通販の水出しコーヒーのもとは良質です。
普段豆ばかり買っているという人は、たまにはサボって水出しコーヒーのもとを買ってみるのも良いでしょう。
容器については下記の記事を参考にしてみてください。
5. フレンチプレスで抽出
フレンチプレスは、容器と濾す道具が一緒になっているようなものです。
とても便利なので、普段フレンチプレスを使ってコーヒーを淹れているという人は、水出しコーヒーにも応用できます。
- フレンチプレスに水とコーヒーの粉を入れる
- ブランジャーを下げずに、8〜12時間程度、冷蔵庫で寝かせる
- 冷蔵庫から出し、ブランジャーを下げる
フレンチプレスの難点として、コーヒーの微粉が出てしまうことです。
ブランジャーを下げることによってある程度コーヒーの粉を取り除くことはできますが、もしも気になるという人は出来上がった後、濾したほうが良いかもしれません。
またフレンチプレスで水出しコーヒーを作る場合は、少し粗めに豆を挽くようにしてください。
水出しコーヒーは通常細挽きで作りますが、フレンチプレスはフィルターの目が大きいので、粗挽きのコーヒーの粉を使って作るようにしましょう。
6. ウォータードリッパー
他の水出しコーヒーの作り方と違い、水に浸してコーヒーの成分を抽出するのではなく、ドリップのように水を通して作ります。
じっくり水出しコーヒーを丁寧に作りたいという人に向いています。メーカーによって作り方は若干違うので、代表的なハリオのウォータードリッパーをご紹介います。
ひと手間かかりますが、他の水出しコーヒーとは少し違った味を楽しむことができます。
水出しコーヒーの魅力を存分に感じたいという人は、水出し専用の道具を用意するとおもしろいと思いますよ。
3〜5時間程度で、水出しコーヒーを作ることができます。
そもそも水出しコーヒーとはどんなもの?
水出しコーヒーは、別名コールドブリュー、ダッチコーヒーと呼ばれることもあります。
水を使って抽出し、冷蔵庫で成分を出すので、主にアイスコーヒーを飲むときの淹れ方です。
難しいコツはありませんが、8〜12時間程度、ゆっくり時間をかけて抽出することです。
その間に特別なことをする必要はありません。手軽かつ気長に仕込んでおくことで、ゆっくりコーヒーの成分が水に溶け出していきます。
時間はかかっても手間はかかりません
水出しコーヒーは、道具も少なく、手順も複雑ではありません。
誰でも簡単に、安定した味のアイスコーヒーを作ることができます。
8〜12時間といえば、ちょうど睡眠時間です。
寝る前に仕込んでおけば、翌朝にはおいしいコーヒーが出来上がっているでしょう。
暑い夏をさっぱり乗り切るのにおすすめの水出しコーヒー、ぜひ自宅で作ってみてくださいね。
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