せっかく淹れたコーヒーが薄いという経験はありませんか?
ハンドドリップでコーヒーが薄くなってしまうのは、実は単純な理由だったりします。
特に「初めて淹れるコーヒー豆」や「ハンドドリップを始めたての頃」はコーヒーが薄くなってしまいがち。
ハンドドリップの悩みって、濃くなってしまうより、薄くなってしまうということのほうが多いものなのですよ。
コーヒーが薄い原因

コーヒーが薄くなってしまうのには、ちゃんとした原因があります。
その原因さえ突き止めれば、薄いコーヒーにならずに済みます。
コーヒー豆の量が少ない

コーヒー豆の量が少ないと、コーヒーの成分が十分に抽出できずに薄いコーヒーとなってしまいます。
薄いコーヒーになってしまった場合、単純にコーヒー豆の量を増やすことによって濃いコーヒーを淹れることができます。
コーヒー豆の量は1杯あたり10〜15グラムが基本
コーヒーを1杯淹れるのには、10〜15グラムが適量とされています。
少ない量のコーヒー豆で淹れてしまっている可能性がある場合は、スケールなどで豆の量を計ってみるようにしてください。
お湯を注ぐスピードが早い
コーヒーの粉にお湯を注ぐスピードが早いと、コーヒーの成分が十分に抽出されません。
コーヒーの粉に「しっかりとお湯が通るように注ぐこと」がポイントです。
丁寧にゆっくりと「置くように」注ぐ
コーヒーの粉に対して、お湯はできるだけ「置くよう」に注ぐようにしましょう。
丁寧に、ゆっくりと注ぐことが大切です。
ハンドドリップの難しいところは、お湯を注ぐスピードの調節。
これができるようになれば、すっきりした味にも濃い味にも、コントロールができるようになります。
お湯がドリッパーの淵にかかっている

ハンドドリップでコーヒーを淹れる際は、ドリッパーの淵にできるコーヒーの層を崩さないようにすることがポイントです。
お湯を注ぐのは「ドリッパーの中心から500円玉程度」の大きさまでに留めておきましょう。
ドリッパーの淵の「濾過層」を崩さないように
ドリッパーの淵の濾過層は、コーヒーの成分を引き出すためにとても大切な役割。
その層を崩してドリッパーの淵にお湯がかかってしまうと「コーヒーの粉に触れていないお湯がそのまま」サーバーに落ちてしまいます。
出来上がりの抽出量が多い

コーヒー1杯あたりの抽出量が多いと、必然的に薄いコーヒーが出来上がってしまいます。
ハンドドリップは「淹れ始めが一番濃く、ある程度抽出すると薄くなる」のが特徴。
また雑味も多く出てしまいます。
1杯あたりの適量は「120〜150cc」程度
コーヒー1杯あたりは120〜150cc程度が適量です。
一般的なコーヒーカップも、この量でちょうど良い大きさとなっています。
ドリップの後半は味が薄くなることを考え、程よい抽出量でドリップをやめるようにしましょう。
細口ドリップケトルを使っていない

コーヒーを淹れるための「細口ドリップケトル」を使えば、お湯の量やスピードを調節が簡単。
薄くなってしまう原因は、お湯のコントロールにあるかもしれません。
お湯の量や注ぐ場所をコントロールしやすい
ハンドドリップの難しさでもあり楽しいところでもあるのが、お湯のコントロールです。
良いドリップケトルを使うのは、上手なハンドドリップへの大きな近道。
ドリップケトルは高ければ良いというわけではありませんが、少しお金をかけてみるのも良いですよ。
見た目もおしゃれなので、コーヒーを淹れるモチベーションアップにも繋がります。
ちなみにぼくが使っているドリップケトルは「タカヒロ」というメーカーの「雫」というもの。
これは普通のドリップポットよりも、さらに細口で、かなりお湯のコントロールがしやすいです。
初心者にも熟練の人にも、おすすめできるポットなので、チェックしてみてください。
味が薄いのはハンドドリップ失敗?

コーヒーの味が薄いからといって、ハンドドリップが失敗したとは限りません。
要するに「おいしければ」正解も不正解もない、というのが答えです。
「薄いさっぱりしたコーヒー」を淹れようと思ったのなら「狙っている味が出せている」ということになりますよね。
逆に「濃く淹れたい」のに薄くなってしまう場合は「ハンドドリップに失敗した」と言えるかもしれません。
ハンドドリップが上手な人は、自分の狙った味を出すことができます。
季節や体調、またコーヒー豆の特徴に合わせてハンドドリップができるように、腕を磨いてみましょう。
浅煎りのコーヒー豆だと薄く感じることも

浅煎りのコーヒー豆は「ボディ」や「コク」が弱い場合が多いです。
その代わりさわやかな酸味や、フルーティな香りが特徴。
浅煎りのコーヒー豆は、中煎りや深煎りに比べてさっぱりしているので、薄いと感じてしまうことが多いでしょう。
「ボディ」や「コク」が弱いと、味を薄く感じてしまいます。
そのため、浅煎りのコーヒー豆を使ったときに薄く感じてしまうのは、ある程度仕方がありません。
しかし「必要以上に水っぽく感じてしまう」「強すぎる酸っぱさを感じてしまう」という場合は、淹れ方を少し変えてみたほうが良いです。
淹れ方を研究してみましょう。
薄いコーヒーを淹れないために、原因を突き止めましょう
コーヒーが薄いと感じるときは、少しハンドドリップの方法を振り返ってみましょう。
少しのコツでおいしいコーヒーが淹れられるようになるかもしれませんよ。
おいしいという感覚は人それぞれで、自分では薄いと感じても、他の人にとってはおいしいと感じることがあります。
大切なことは、自分の狙った味を引き出せるかどうか。
コーヒー豆の個性やおいしい成分を十分に引き出しながら、薄くないコーヒーを淹れられるようにがんばってみてくださいね。
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